認知症カフェを通じて地域に根付いたサービスを提供したい!
コアメンバー集合写真(左から三浦さん 山本さん 舟木さん)
新型コロナウィルスの影響により、認知症カフェの中止が相次ぐ中
秋田旭川居宅介護支援の三浦久美子管理者は、秋田かたがみ居宅介護支援の舟木努さん、グループホーム秋田旭川の山本恵美子さんと協力し、認知症カフェに代わる地域交流ツールとして、2021年から地域にお住まいの方に向けて、地域包括支援センターや町内会長を通じて「カフェとも旭川通信」を3か月に1回発信しています。
実際のカフェとも旭川通信
2016年6月から毎月開催していた認知症カフェは、コロナの影響で開催が難しくなりました。そこで上記の3事業所で連携し、意見を出し合いながら、3か月に1回「カフェとも旭川通信」を制作しています。
「カフェとも旭川通信」では、当社が運営する秋田市内の在宅事業所サービスやグループホームの紹介、脳活トレーニングクイズや介護予防に関する記事などを掲載し、認知症カフェに参加してくれていた方々に好評だそうです。
制作に対する三浦さんの想い
これまで、併設しているグループホームの地域交流室を利用して認知症カフェを開催していましたが、コロナ流行後はホーム内への出入りを縮小せざるを得なかったのでカフェを開催できず、悔しい想いをしていました。
認知症カフェには、毎月約15名、多い時には約20人もの方が来てくれていた事もありました。いつも来てくれていた皆さんに会えなくなって寂しく思っていると、近隣の町内会長や地域包括支援センターからも再開を望むお声を多くいただき、何かできないだろうかと考え、「カフェとも旭川通信」の制作に踏み出しました。
現在では、地域からの要望もありグループホームの庭を利用した外カフェを始め、車いすの操作方法、電動車いすの試乗会など、屋外ならではの交流を開始。
少しでも期待に添えるように、交流のためのアイディアを常に出し合っています。
認知症カフェへの熱意を語る三浦さん
認知症カフェで目指していること
一般的に介護はマイナスなイメージを持たれがちですが、認知症カフェを通じてプラスのイメージを持ってもらいたい。明るい、楽しい空間を作れれば嬉しく思います。
都会と違い、地方の高齢化はより進んでいます。運転免許の返納をすれば外に出る機会も減り、交流が途絶えてしまう。好きな時に好きなところに行ける人が減るということですので、グループホームでの開催が難しい今、地域の公民館で定期的に認知症カフェを開き、交流の場、出かけるきっかけになればと思っています。
事業所で待つのではなく、出向いて交流の場を開いていきたい!
「カフェとも旭川通信」は配るだけなので、なかなか相手の反応がわかりづらいですが、まずは【継続】が大切。
細く長く、続けることを目指しています!
2022年7月12日には、3年前より活動休止していた認知症カフェが活動を再開。
環境も大きく変わった中で、まずは2か月に1回、奇数月に開催していくそうです。