能登半島被災地支援ボランティア 参加レポート!

令和6年(2024年)1月1日に、石川県能登地方を震源とした地震が発生してから、1年以上が過ぎました。多くの方が被災した能登地方で、地元の方やボランティアの方々などを中心に、今でも復興に向けて取り組まれています。
SOMPOケア旭ヶ丘 定期巡回(北海道札幌市中央区)の計画作成責任者、森本さんが被災地でのボランティア活動を知るきっかけとなったのが、人事部から発信された社内ニュース。そこには、2024年12月の「SOMPOグループ ボランティア月間」に関する情報が掲載されていました。そのなかで、「能登半島被災地でのボランティア活動募集」ニュースに目がとまったそうです。
森本さんは日々、ご利用者さまへの寄り添いをモットーとしており、ボランティアについても関心が高く、どこかで参加したいと思っていたそう。この、能登半島でのボランティア活動を知り、さまざまなタイミングが合ったため、手を上げることに!「自分にまだ足りていないものや、新たな気付きを得ることができるのではないか」と、応募したそうです。
このボランティアには、損保ジャパン、SOMPOシステムズ、SOMPOホールディングス、そしてSOMPOケアなどのSOMPOグループから10名が参加しました。
SOMPOグループメンバーと、レスキューストックヤード長田さん(前列左から2番目)
※レスキューストックヤードとは
特定非営利活動法人レスキューストックヤード。1995年結成の「震災から学ぶボランティアネットの会」を法人化して生まれた認定NPO法人。災害が発生した際に「金銭や物品の支援」「講習会や相談会の開催」などを行っています。
支援場所は、石川県穴水町。SOMPOケア 七尾 訪問介護事業所がある七尾市よりも北に位置し、能登半島の中ほどにある、人口8千人弱の町です。穴水町は、現在でも断水や停電が続いている場所が残っていて、約1,800人の方が町役場の避難所で生活されている、復興途中の地域のひとつです。
ここから、森本さんたちの実際に行ったボランティア活動を紹介します。
お掃除
被災されている方々やボランティアの方など、多くの人が利用する集会場の、床やトイレの掃除活動です。清潔に使ってもらいたいという思いはもちろん、感染症を発生・まん延させないためにも、重要なお仕事です。ほかにも、イベントチラシのポスティングやアンケート集約といった作業にも、多くの人手が必要な状況でした。
支援物資の配布(おすそわけ)
毎週、金・土・日曜日に全国から届く、支援物資を配布します。日本全国から届く多くの支援物資は、被災地の方々が必要としているもの「以外」のものも多い、という現実がありました。そんな状況を見て、「いま、被災地では何が必要か、何を必要としているか、十分なリサーチをしてから支援物資を送ることが大切」と、森本さんは改めて感じたそうです。
足湯サロン
こちらは、SOMPOの持ち込み企画です!被災された方々に、足湯でゆったりと足を温めていただき、ハンドマッサージをしながらゆっくりとお話しができるよう、企画したそうです♪
お話しする中で、お困り事や今の状態をお聞きし、記録に残します。その内容を次回のボランティアに繋げていけるよう、NPO法人レスキューストックヤードにしっかりと引継ぎをしました。
2日間で約30名の方が参加され、貴重なお話を伺えたのと同時に、大変喜んでいただけたそうです。
ボランティア活動以外の時間は、拠点である「ボラまち亭」の近所にあるスーパーでの買い物や、銭湯でお湯に浸かり、疲労回復に努めたそう。夜は寝袋を並べて就寝されました。
また、仮設食堂では、地元で有名な牡蠣の定食を安価に食べることができたそうです。
森本さんに、ボランティア活動で感じたことを伺いました。
被災してから一年たっても、断水している土地や手付かずの集落、家屋、お店が多くありました。
ほかにも、斜めになった電柱、倒れた木、崩れた橋、亀裂の入った道路・・・。一年もの間、仮設住宅で過ごされている方々も多くいらっしゃり、元通りの生活に戻ることができている方は誰一人としていない、という現状を目の当たりにしました。
~ 年(とし)だから、もう家は直せないかな。
~ 死にもの狂いになって逃げてきたけど、その土の下で亡くなった方もいたんだよ。
~ 天気がいいと怖くなるよ。去年も雪の少ない天気のいい日が続いていたんだ。
被災地の方々からは、思い出すことや話すのが辛いことを、私たちに話してくださいました。
また、「震災から月日が経つにつれて、メディアもボランティアも少なくなってしまって、だんだん忘れられていく気がして怖い」という声も聞かれました。
私たちのボランティア活動は小さなものでしたが、その小さな活動や支援物資、募金などで、現地の方々が救われているのは確かだと感じました。今回のボランティア活動は終わりましたが、能登半島での復興作業、そして、住民の皆さんの生活はつづいていきます。
ボランティアに参加させていただいたものの責任として、能登半島で感じたことや見たことをできる限り伝えていけたらと思っています。
そして、皆さんにとって、「私たちにできることとは何だろう?」と、考えるきっかけになれたらいいなと思っています。
能登半島は、空も虹も海も空気も人も全てがとても美しく澄んでおり、強さすら感じました。多くを学ばせていただけた活動となったことは、企画してくださった事務局の方々をはじめ、関わってくださった全ての方のお陰です。とても感謝しています。ありがとうございました。
「今後も能登半島を応援していきます。
私達にはまだできることがあります。」
後列左から
損保ジャパン 中田さん/SOMPOケア 森本さん/SOMPOシステムズ 吉澤さん/損保ジャパン 高山さん
/損保ジャパン 髙田さん/SOMPOホールディングス 中瀬さん
前列左から
損保ジャパン 高橋さん/SOMPOホールディングス 桜井さん/損保ジャパン 本西さん/損保ジャパン 田原さん
「少しでも多くの方の心に、『能登』が残っていくよう願っています」とのメッセージもいただき、ライターの心にも強く残りました。
ラヴィーレレジデンス旭ヶ丘のホームだよりにも、この活動を掲載していますので、ぜひご覧ください。
→「能登半島被災地支援ボランティア」
https://www.sompocare.com/service/home/satsuki/H000470/message-detail/354314

