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特集
2022.11.02

認知症のある方にもやさしい社会を目指して ~SOMPOケア 札幌青葉 居宅介護支援

ケアマネジャーの荒川さんをご紹介します!

今回ご紹介するのは、SOMPOケア 札幌青葉 居宅介護支援 のケアマネジャー、荒川 瑞枝(あらかわ たまえ)管理者です。

荒川さんは、2年前までSOMPOケア札幌青葉と同地区(厚別区)の地域包括支援センターの職員として働いていました。しかし、(かなり先ですが)定年のことを意識し始めていた荒川さんは、まだまだ働きたいという想いが強くありました。そんななか、以前から仕事で関わりのあったSOMPOケアは定年が65歳と、当時の職場よりも長く働けることを知り、転職を決意したそうです。

「北海道は、高齢化が著しく進んでいます。厚別区は65歳以上の高齢者が3人に1人と、北海道の中でもまだ良い方なんですけどね」と荒川さん。(北海道では高齢者の割合が3人に1人以上の地域がほとんどだそうです)

 

荒川さんに介護への熱い想いを語っていただきました!

「少しでも長く働いて、地域の皆さんと一緒に高齢者の方を支えていきたい」という荒川さんに、介護への熱い想いを語っていただきました。

グループホームでの勤務経験もある荒川さんは、認知症のある方を支援する活動を長く続けています。そして、あるご利用者さまとの出会いが、荒川さんの認知症への想いを強くしたのだそうです。

認知症のあるご利用者さまとの出会い

「定年退職後も再雇用で働かれていたAさま。家庭菜園や麻雀なども楽しみながら、町内会の役員も努めるなど精力的に過ごしていらっしゃいました。しかしある時、ご家族が異変に気付きます。ご自身でも違和感があり病院へ行ったところ、『前頭側頭葉型認知症』※との診断が。その後は介護が必要となり、当社のサービスを受けられることになりました。」

※前頭側頭型認知症とは、前頭葉や側頭葉が委縮して起こる認知症です。特徴としては、行動の異常や人格の変化、言語障害がみられます。前頭側頭型認知症(FTD)とは | 認知症ねっと (ninchisho.net) 

 

無事に帰ってこられますように

「Aさまは、徐々に外出してから帰ってこられなくなることが増えてきました。奥さまや遠方に住む娘さまも心配され、SOMPOケア札幌青葉の認知症デイサービスと訪問看護を利用することになりました。

まず、行き先が分かるよう靴の中にGPSを装着。今どこにいるのかがいつでも確認できるため、ご家族の負担と不安はかなり軽減しました。しかし、今後の症状進行のことを考えると、地域全体でAさまを支えていくことが必要と考え、何かあった際は協力してもらえるよう厚別区の居宅介護支援事業所の管理者グループラインを作りました。災害やひとり歩き捜索などSOS時に助け合う事を目的としたグループラインです。地域でネットワークを構築し、いつでも連絡を取り合えるようにしています。」

 

認知症のある方にもやさしい社会を目指して

「今後、ますます認知症が増えるであろう未来を見据えて、厚別区包括支援センター、専門医、区役所、町内会の皆さまと一緒にひとり歩き模擬訓練を実施することを企画しています。

ひとり歩きと疑われる方がいらっしゃった場合の対応方法などを知ることで、認知症のある方もそのご家族さまも安心して暮らせる世の中になるように、介護に携わる私たちが先頭に立って働きかけていかなければなりません。サポートが必要な方に対して地域全体で支えていきたいですね!」

 

私、認知症です。助けてください。と言える社会にしたい!

「認知症は、誰がなってもおかしくない脳の病気で、現在の医療では治すことはできません。しかし、もし認知症になってしまったとしても、日々の接し方や関わり方を工夫することで、進行のペースを穏やかにすることもできます。

関わり方、接し方の工夫をしていくためには、まず、ご家族や介護職員など認知症のある方と直接関わる人たちが、認知症に関する知識を増やし理解を深めること、さらには、社会全体で協力していくことが不可欠だと思っています。認知症のある方が『私、認知症なので、手伝ってもらえませんか?』と隠さずに言えるくらいの世の中になることが私の理想の社会です!」

 

今後について

「コロナ禍ではできなかったのですが、今後は認知症カフェを定期的に開催して、地域の方々と交流できる機会を増やしていきたいです。また、認知症のある方を支える側同士が集える場所にもできればと思っています。」

SOMPOケア札幌青葉職員の皆さん

左から 餘助 栄司さんケアマネジャー、安田 剛ホーム長(そんぽの家S札幌青葉)、荒川さん、西舘 圭紀主任ケアマネジャー

 

(ライター小野の余談)取材を終えての感想♪

介護を必要とされている方を支えていくためには、“社会全体で支え合う”ことが大切なのだとこの日、改めて荒川さんのお話から学ばせていただきました。

本当に素敵な荒川さん、本当にありがとうございました。

最後に荒川さんとハイチーズ✌

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ABOUT USこの記事を書いた人

小野 真由美
「WATCH!」担当。
I hope that you can pass this time with a smile(^▽^)/