未来授業~スタッフのチャレンジ~そんぽの家 浜松高丘
そんぽの家 浜松高丘では、近隣の学校に出向き、スタッフが講師となり授業を行う「未来授業」という活動を行っています。
子どもたちに向けた「未来授業」では、どんな授業が行われているのでしょうか。
実際に学校に訪問し「未来授業」を行った、そんぽの家 浜松高丘のケアスタッフである鵜川(うがわ)さんに詳しく話をお伺いしましたのでご紹介します!
鵜川恵(うがわ めぐみ)さん ケアスタッフ
「本当にやりたいこと、好きなことを仕事にしたい!
という想いで介護の業界に入りました。
ご入居者さまの笑顔が、何よりの活力です!」
私はこんなタイプ:
シャイなところがあります(笑)何が起きても前向き!
クヨクヨしない!負けず嫌いで勝負事が大好き(^^♪
小さいころの私:
アイドルに憧れていました!勉強よりオタ活(笑)
寂しがり屋でいつも誰かにくっついている子でした!
🏠ホームでの鵜川さんの様子🏠
ご入居者さまと和やかに談話している鵜川さん
子ども食堂に参加しているご家族といっしょに
未来授業って?
未来授業とは、静岡県浜松市にある「未来学校」を運営する団体による教育活動です。
地域の社会人が近隣の小学校、中学校、高校へ出向き、自身が携わっている仕事のことをはじめ、今までの経験や将来への想いを、講師となって子どもたちに授業形式で伝えています。子どもたちは、地域の社会人と交流することで、学校での学習と社会との接点を見つけ、“勉強することの意味”について深く考えるきっかけを創っています。
この活動をはじめたきっかけは?
ホームの近隣にある小学校から、介護のお仕事について子どもたちに話をしてほしいという依頼を受けたことがきっかけです。
スタッフが元々「未来授業」の活動を知っていたこともあり、運営している団体である「未来学校」にて、まずは講師登録を行いました。
訪問する学校が決まった後に、学校側からの授業内容に関する要望を事務局の方と確認をしながら、授業で使用する資料の準備にとりかかりました!
さまざまな業種の方が講師として参加。
未来授業では、どのような授業を行ったのでしょうか。
10月に、浜松市内にある富塚小学校に訪問しました。わたしにとって、2回目となる「未来授業」を行いました。
介護とはどのような仕事なのか、ご入居者さまとの交流を通して、経験できる介護士ならではの仕事の魅力、やりがいなどをメインにお話ししました。子どもたちに理解してもらえるよう、わかりやすい言葉を使うことを心がけました。
また、自分自身のことにも話を広げ、どんな子どもだったのか、これまで経験した失敗談や辛かったことなどを赤裸々に語りました。その思いが伝わったのか、子どもたちからも勇気を出して発言してくれるようになり、素直で子どもらしい意見もたくさん聞けました。
思い切って自分の内側を解放して、授業に臨んだことで、子どもたちも心を開き、さまざまな声を聞かせてくれたのかもしれません。
45分授業を2回行い、合計で約20名の子どもたちが参加。
はじめて未来授業に参加したときの様子(他校にて)
未来授業で、一番試行錯誤した点は?
訪問する学校ごとに、授業へのご要望が異なるため、授業で使用する資料をその都度作成をしています。その準備段階で、パワーポイントの資料作りに苦戦しました・・・
自分の想いをいかにわかりやすく反映させられるか、その「伝え方」に何度か、壁にぶち当たりました。今でも課題はありますが、授業に参加する機会を増やしながら、ブラッシュアップをしていきたいです!
子どもたちの反応、様子はいかがでしたか。
熱心に話を聞く子どもたちの様子がとても印象的でした。積極的に質問をしてくれる生徒さんもいて嬉しかったです。
授業が終わったあと、
『自分に元気がなければ、人を元気にすることはできないことを教わりました』
という感想をもらい、胸がいっぱいになりました。
その他にも、
『お話が、とても楽しかったです!ありがとうございました!』
『私も人のお世話が好きです。自分に向いていることが知れて良かったです♪』
『大変なだけじゃなくて、楽しそうだなと思いました』
『お世話が好きなので、やってみたい!』という、嬉しい感想がありました。
「面白かったです」と書かれたお手紙を恥ずかしそうにこっそり手渡してくれた生徒さんもいて、喜びもひとしおでした!
学校の先生からは、『子どもたちの心に確実に残る熱いメッセージありがとうございます!!』と感謝のお言葉をいただきました(*^^)v
今までの未来授業の中で、子どもたちが一番真剣に話を聞いていた、という情報も教えてくださり、誇らしい気持ちです(笑)
後日、小学校から送られてきた感想や感謝のメッセージ集~♡
今後の意気込みを教えてください!
ホームで暮らすご入居者さまのなかには、やむなくご自宅を離れ、慣れない環境での生活に順応できるよう努力されている方がいらっしゃいます。そのような方々のために、私たちができることのひとつに「社会とのつながりを築くこと」があげられます。
私たちのホームでは、未来授業のほかに、学生による傾聴ボランティア活動の展開にも取り組んでいます。地域と連携し、ご入居者さまの生活をより豊かなものにできるよう努めています。
そして、11月にも、新たな学校へ未来授業に出向く予定です!毎回、同行してくださる未来学校の職員さんから心強いアドバイスをいただけるので、大変励みになっています。副ホーム長の遠山さんも、恩師からの依頼を受け、別の学校にて介護職に関する講演会の講師を行っています。
今後は近隣にある、そんぽの家 浜松と連携し、未来授業を行う予定です!
未来授業を通して、これからの未来を担う子どもたちに介護の仕事に興味を持ってもらいたいと考えています。
将来的には、地域の中学校や高校にもチャレンジしてみたいですが、
まずは「浜松市内の小学校全制覇!!!」を目指したいと思います!