ケアエール de 実践！在宅生活のチームケア～いきいき小日向～

本掲載ではＳＯＭＰＯケアで各事業所が取り組むケアエールの活用事例についてご紹介しています。。。が！

第11回となる今回は、愛する旦那さまとご自宅での生活を続けるAさま（84歳）と、高齢なご両親を献身的に支える息子さまをご紹介します。

Aさまがご利用されているデイサービス「ＳＯＭＰＯケア　いきいき小日向（東京）」の管理者植野さんにお話を伺いました。

■在宅での生活を続けていただくために

御年84歳を迎えられるAさまは、現在、週３日「いきいき小日向」のデイサービスをご利用されています。ご自宅では、ご主人さまと息子さまの3人で暮らしており、認知症を抱えながらも、周囲の支えとご自身の明るい性格のおかげで日々の生活を楽しまれています。そのお姿は、私たちに自然と笑顔をもたらしてくれます。

もともと社交的で活動的な性格のAさまは、50代で車の免許を取得、60代では水泳を始めるなど、バイタリティに溢れた方です。以前はご主人さまの付き添いでエアロビにも通われていましたが、認知症の進行とともに外出も減っていったそうです。そんなAさまにとっての楽しみは、ご主人さまとの散歩や自宅での映画鑑賞。しかし、ご主人さまも高齢になり、ご家庭での介護負担も徐々に増え、それを心配した息子さまの勧めでデイサービス「いきいき小日向」をご利用いただくことになりました。

ご利用当初は、Aさまがスタッフや他のご利用者さまに迷惑を掛けていないか息子さまも心配だったそうです。

それが、ケアエールを使うようになりAさまが笑顔で過ごしている様子やスタッフの皆さんが支えてくださる様子が見えるようになり、以前よりも息子さまが安心して過ごせるようになったそうです。また、息子さまがAさまに関する様々なことをケアエールで教えてくださるようになり、デイサービスでの対応もしやすくなっています。

最近、巻き爪の治療に通院されているAさま。

爪切りを他人にしてもらうのは苦手ですが、タイミングを見計らいながら、通院時やデイサービス、ご自宅で協力しサポートしています。デイサービスでは声掛けを工夫した結果、Aさまご自身で爪を切っていただくことができました。その様子を、ケアエールを通じて息子さまに動画共有し、自宅でのケアに役立てていただいています。

こうしたコミュニケーションに影響を与えたケアエールについてもお伺いしました。

■ケアエールPRO導入にあたっての変化：

Q：ケアエールPROを導入してどのような変化がありましたか？

植野さん：業務が効率化できたことと、ご利用者さま・ご家族さまとの関係が深まったことが大きな変化です。

業務面では、以前は紙と口頭で行っていた申し送りをケアエールで行うようになり、伝達漏れも減りました。業務開始までの準備がスムーズになったと思います。カレンダー機能でお休みの予定も管理できるようになったので、シフト調整にも役立っています。

また、ご利用者さまやご家族さまとの信頼関係の構築にも役立っています。

いきいき小日向では定員27名に対して93％という高い来所率を達成しており、昨年から10％以上の増加を見せています。スタッフの日々の努力が、ケアエールを活用することでご家族さまやケアマネさんに伝わりやすくなり、ご家族さまからのポジティブな反応がスタッフのやりがいやモチベーションにつながっています。また、ご家族さまとの信頼関係が強化されることで、利用者数、利用回数の増加にもつながっていると感じています。

■今後に向けて

植野さん：ケアエールをさらに活用し、動画を使ったより豊かな情報発信に挑戦したいと考えています。固定カメラを設置することで、日々の様子を動画でご家族さまにお届けし、離れて暮らすご家族さまにも臨場感をお伝えできるのではないかと考えています。また、ご利用者さまの状態に合わせたご家庭での支援方法も、動画を活用することでよりわかりやすくお伝えでき、ご家庭での支援にも役立てられると期待しています。

これからも、ご利用者さまやそのご家族さま、そして地域社会に寄り添い、信頼されるサービスを提供し続けていきたいです。