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連載
2024.12.06

ケアエール de 実践! 在宅生活のチームケア ~ハッピーデイズ横浜本郷台&訪問看護~

当社では、コミュニケーションアプリ「ケアエール」、介護事業者向けWEBシステム「ケアエールPRO」を通じて、ケアが必要な「ご本人」と「関わる全ての方」が絆を深めることで、在宅生活を無理なく続けるチームケアの実現を目指しています。

※ケアエール/ケアエールPRO(以下、ケアエール)についての詳細は文末をご覧ください。

当連載では、デイサービスや居宅介護支援、訪問看護におけるケアエール活用事例をご紹介しています。

今回は「デイサービスと訪問看護編」です。第10回目は「SOMPOケア ハッピーデイズ横浜本郷台(神奈川)」の管理者 髙橋さん、「SOMPOケア 横浜本郷台 訪問看護(神奈川)」の管理者 浅葉さんにお話を伺いました。

左から:ハッピーデイズ横浜本郷台 管理者 髙橋さん、横浜本郷台 訪問看護 管理者 浅葉さん

 

 

SOMPOケア ハッピーデイズ横浜本郷台、横浜本郷台 訪問看護って、どんな事業所?

髙橋さん:

ハッピーデイズとは、“幸せな日々”と“デイサービス”をかけ合わせた名称で、「食事・運動・環境により日に日に元気に」という想いが込められています。そのため、特に食事と運動に力を入れています。また、併設するサービス付き高齢者住宅との交流を大切にするほか、最近ではケアエールの運用にも注力しています。多くの方にご利用いただけるよう、スタッフ一同全力で取り組んでいます。

 

浅葉さん:

訪問看護を利用されている方の平均年齢は92歳とご高齢ですが、皆さまが元気に過ごせるよう、主治医やケアマネさんと連携しながら日々の健康管理を行っています。また、お一人おひとりに合わせたリハビリやフットケアにも力を入れています。看護サービスについては、30代~40代の若く経験豊富なスタッフが協力し合い、皆さまに喜んでいただけるよう努めています。

 

ケアエール導入にあたっての課題:ご家族さまの参加にあたっての説明と工夫

髙橋さん:

ご家族さまにケアエールをご案内すると、利用には快くご了承いただけます。しかし、後日お一人でケアエールにご登録いただくことは難しいため、契約時にケアエールのログインまで行っていただくようご案内しています。既存のご利用者さまにも利用方法について丁寧に説明するよう心掛けることで、ご家族さまの理解も深まり、娘さんや息子さんだけでなくお孫さんまでご利用いただけるご家族さまもいらっしゃいます。

 

浅葉さん:

ご家族さまとお会いする際に必ず対面でご説明し、その場で一緒に登録するようにしています。身寄りのない方もいらっしゃいますが、医師やケアマネさんなど、外部事業所の方にも積極的にご参加いただくことで、ケアエールを通じて周囲との関係性が深まっていると感じています。

 

ケアエール導入前後の変化:些細な連絡から深まる理解

質問:

ケアエールのご案内で苦労もあったと伺いましたが、ご登録されてからのご家族さまの反応はいかがですか?

 

髙橋さん:

ケアエールの活用により、情報共有が具体的かつ効果的になりました。
館内の暖かさを伝える際、以前はご家族さまが厚着させた結果、ご利用者さまが汗だくになるケースがありましたが、写真を通じて他のご利用者さまが半袖で快適に過ごしている様子を確認でき、状況を理解していただけるようになりました。
このようなコミュニケーションの充実により、ご利用者さまの様子を気に掛けるご家庭が増えたように思います。
また、早期の病院受診や治療が進むケースも増えています。ケアエールの写真を医師に見せることで、ご家族さまの症状を正確に伝える負担が軽減され、ご利用者さまの早期治療につながる事例も見られます。受診予定や結果の報告も迅速化し、非常に助かっています。

 

浅葉さん:

訪看は、サービス内容が見えづらく、辞めてしまわれがちなサービスですが、ケアエールの活用により状況が改善しました。動画でリハビリの内容をお伝えできるようになり、ご家族さまへの説明も分かりやすくなりました。また、外泊の予定を電話確認していたご家族さまとは、ケアエールでカレンダー共有をするようになり、時間を気にして電話をすることも無くなりました。伝えたいことを伝えたい時に伝えられるケアエールはご家族さまも便利だと感じてくださっています。

 

デイサービスと訪問看護の連携

髙橋さん:

デイサービスでは、通所時のご利用者さまの様子しか分からないのですが、訪問看護とも連携するようになりお部屋の中での様子も分かるようになりました。バイタルサイン等の情報もすぐに共有することができ、今までより普段との変化に気づきやすくなりました。受診予定や受診結果もこれまでご家族さまがデイサービスと訪問看護別々に連絡をくださっていたので、手間が省けて良かったとのお声もお聞きしています。

 

浅葉さん:

私たちもデイサービスの投稿にはスタンプを押すようにしています。ご家族さまも見てもらえているとご安心いただけるようです。私たちもデイサービスでの様子を把握できることは日々の状態確認に役立っています。また、デイサービスの記録から右肩の痛みを訴える記録があっても、いつから痛いのか、持続した痛みなのかご本人に聞いても分からなかったときに、ケアエール上で肩を上げて体操する様子を確認できたことから、一時的な痛みで緊急性はないだろうと判断する材料となったこともあります。

 

 

 

事例・エピソード1:ご家族さまの支援がないご利用者さまを多職種連携により事業所間でサポート

認知症を患いながらも身寄りのいない方、生活保護を受給されている方を多職種で支えているケースについてです。認知症によりご自身の容態を正しく伝えることができず、また身寄りがいらっしゃらないことや金銭面の問題から、施設入居も困難な状況でした。この方々のケアエールルームには、医師、ケアマネ、訪問看護が参加しています。担当医ともご相談し、ケアエールにてご利用者さまの健康状態に関する情報共有やご相談ができる体制を整えました。

 

<関係者間共有内容>医師・ケアマネ・訪問看護

・体重推移

・食事摂取状況

・排泄状況

・処方薬の評価

・軟膏類の処方相談

・緊急訪問時の報連相 etc…

 

事例・エピソード2:ふとした気配りが感謝からやりがいへ

浅葉さん:

98歳のAさまは海外転勤で台湾に暮らしていたころのお話をよく聞かせてくれました。台湾の美容院で爪を綺麗に塗ってもらっていたことを懐かしそうに話されるので、爪切りの際にマニュキュアを塗って差し上げると大変喜んでくださり、その様子をスタッフがケアエールで投稿しました。後日、ご家族さまとお会いした際に「いつも看護師さんがマニキュアを塗ってくれていたんですね。そんなこともしてくれていたなんて知りませんでした。ありがとうございます。」とのお言葉をいただけました。まわりには伝わりづらい、爪切りなどの日常ケアをご家族さまに喜んでいただき、とても励みになりました。

 

今後に向けて

髙橋さん:

ケアエールは、ご利用者さまの生活の質を向上させる、事業所にとっても大きな魅力の一つです。成功事例を増やし、活用の幅を広げご利用者さまの満足度を高めることで、「ハッピーデイズ横浜本郷台に通うことを決めて良かった!安心できる!」と思ってもらえるデイサービスを作り上げていきたいです。

 

浅葉さん:

ケアエールを使うことによって、ご利用者さまの情報を共有できるだけでなく、私たちのサービスを周りに知っていただくきっかけにもなります。訪問看護としての医師への連携を大切にしつつ、今以上に社内外のケアマネとも連携を広げ、多くの方に横浜本郷台の訪問看護を紹介してもらえるようにしていきたいです。

 

 

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ウェルビーイング事業部ケアエールチームです。ご家族や関係者と共に取り組むほっこりするチームケアの事例などを発信していきます!