「介護付きホーム研究サミット２０２２　第１０回介護付きホーム事例研究発表全国大会」で西日本第一業務部の取組みが準グランプリを受賞！

１０月１７日に開催された「介護付きホーム研究サミット２０２２　第１０回介護付きホーム事例研究発表全国大会」（全国介護付きホーム協会主催）で、西日本第一業務部の「入居後早期の困難事例発生の未然防止策の検討」が準グランプリを受賞しました。発表したのは、市橋千恵チームリーダーです。

→全国介護付きホーム協会（介ホ協）

入居後早期の困難事例発生の未然防止策の検討

研究の背景

2018年度～2020年度にホームから本部へ寄せられた、ご入居者さま対応に関連した相談のうち、入居後1年以内の相談が毎年約20%を占めています。さらに、そのうちの約35%は入居後3か月以内。入居の段階あるいは入居後早期の段階で、ご入居者さまに何らかの不安や不満などがあることが考えられます。それらを的確に把握し、解消することが、問題を未然に防ぎ、ご入居者さまに安心してホームでお過ごしいただけることにつながると考え、今回の研究にいたりました。

発表の内容

寄せられた相談を分析すると、ご家族の意向は確認したが、入居に対するご本人の同意が不十分だった、また、ホームでの生活やケアにご本人の意向が十分に反映されていなかった、などの割合が高いことがわかりました。
そこで、2020年8月から12月にかけて、ＳＯＭＰＯケア中部エリアの介護付きホームで新規入居の受入れを行ったホーム長、副ホーム長、ケアマネジャーを対象にインタビューを実施。その結果、相談に発展する可能性が高いと考えられるケースであっても、ご本人の身体状況や心理状況を理解しながら、ホームへの入居に納得感のある丁寧な説明をすること、ご本人が抱える不安や問題、ご意向を反映したケアプランを作成することをしっかり行っていた場合は、相談に至らないケースも多くあるということがわかりました。
スタッフがご入居者さまをよく知りたいと思う積極的な気持ちで、ご家族だけではなくご入居者さま本人から話を聴き、ご入居者さまの想いを感じ取ることができているかどうかが重要なポイントであると考えます。

今回の発表は動画配信されています。　→視聴はこちらから

発表された市橋さんに、お話を伺いました

西日本第一業務部　市橋千恵チームリーダー

受賞を受けてのコメント

この度は大変栄えある賞をいただき、身に余る光栄です。本受賞は、研究を支えてくださった中部エリアの皆さま、旧ケアサービス相談課の皆さま、折野千恵元役員、増山緑特命部長（業務革新部）、岡本勝樹特命部長（西日本第二業務部）、坂本恭子リーダー（東京業務部東京サービス品質課）をはじめとした皆さまのご協力とご指導の賜物と思っております。この場を借りて深く御礼申し上げます。

今後の意気込みをどうぞ！

今回の研究で、ホームにご入居され安心して過ごしていただくためには、ご入居者さま本人の“伝えたいメッセージを聴き切る”ことが重要なことであることが明らかになりました。

表彰の様子

今後も、ご入居者さまにとって「わかってくれる人」を目指します。そして、尊敬する精神対話士である、大先輩の久保典子シニアリーダー（西日本第一業務部）ご指導の下、「聴く」ことを実践し、ご入居者さまの生活を支えることができるよう精進してまいります。

介ホ協の事務局員を務める坂本さんにもお話を伺いました

今回の選出に至った経緯について

「介護付きホーム研究サミット」は、今年で10回目という節目の年に当たります。私は今年度から協会の活動に携わることになり、今回のサミットにも関わらせていただくことになりました。サミットへの応募にあたっては、昨年度のグランプリファイナル（ＳＯＭＰＯケアの事例発表会）の演題の中から、他社へも展開できる事例をいくつかピックアップしてお声かけさせていただき、市橋さんの事例が見事、準グランプリ賞を受賞しました。