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ニュース
2025.03.24

【人間尊重月間イベント】人間尊重エピソードコンテスト2024

人間尊重月間のイベントとして昨年末に実施したエピソードコンテスト2024。

このたび、最優秀賞1作品と優秀賞6作品が選出されましたのでご紹介します。

 

人間尊重エピソードコンテストとは?

【応募期間】2024年11月13日(水)~2024年12月20日(金)

【応募単位】SOMPOケア職員個人(またはグループでの応募も可能)

【募集テーマ】新企業理念 「人間尊重」の三つの価値観「誠実」「自律」「多様性」をふまえ、 ①気付き ②考え ③行動 したエピソードを応募 

【応募総数】184

受賞作品の紹介

最優秀賞 1作品 鷲見社長選考 

東日本本部 北海道第3事業部 幕別訪問介護 西部 美貴さん(グループ応募)

全文を紹介します。

【その人らしさ と その家族を尊重できる最期】

1.気付き
日本中がコロナ禍で思う様に人と交流ができなかった4年前から、自宅での看取り介護に特に力を入れてきました。家族も知人も居ない病室の中で白い天井を見ながら一人で亡くなって行くという哀しい最期を少しでも減らしたい思いで看取りのサービスを次々と受けました。
看取りのサービスを重ねてきた中、事業所内で課題として幾度も話し合ってきた『私達ヘルパーの役割』は何か。排泄、オムツ、不快な思いをしないように。洗面、整容、洗髪、清拭、更衣で清潔を保つ事。安心、安楽な介助方法で、体位変換、車いす移乗介助、床ずれ予防。食事、水分補給の介助で誤嚥を防ぐ。どれも大切な介助である事は間違いがない、その介助を提供できるプロでなくてはならない、そのような事を話し合ったこともありました。
ある日、奥様を看取る事になったご主人に言われました。
「自分は何も役に立たない、娘も看護師さんもヘルパーさんも皆さんが一生懸命やってくれているけれど、自分には何もできることがない。皆の邪魔にならないようにしている事が精一杯なんだ」そう言って泣かれてしまいました。

2.考え
私たちは、ご主人の涙の意味を考え、反省しました。私たちは、プロとしての技術を提供し、ご利用者さまの最期を見送ることが、最高のサービス提供であると考え違いをしていたことに気がつきました。
ご自宅での看取り、誰のため?もちろんご利用者様本人、そしてご家族。
私達がどの様な介護を提供するのかではなく、ご本人とそのご家族が、最期の時をどの様に過ごして頂けるのか、そのためには何をすべきなのか、一番大切な事に気がついていませんでした。
その人の人生を尊重し、その人に最期まで自分らしい時間を送ってほしい、その人や家族の思いを大切にする。「誠実」に行動する、「人間力」に磨きをかける、そう考え直しました。

3.行動
介護経験のない家族ができる介助に、どんどん参加していただきます。
上手くできない清拭、手浴でも構いません。息子さんには爪切りをしてもらいます。髪をとかしていただきます。ご家族が口に運ぶ食べ物、水の美味しさ。時には大笑いする昔話。涙することもあります。
好きな歌、俳優、趣味、スポーツ ・・・今、この空間で取り入れられる方法を考えます。
看取り支援の話しがきたら、毎回、家族構成を確認し、ご本人や家族の思いをしっかりと聴き、誰に、どの様な参加から始めてもらおうかと考える事から始めます。
最期の最期までその人の価値観でその人らしさを尊重する、その家族の価値観で家族を尊重する。
最期の時を支える「裏方としての介護力」に磨きをかけています。

 

優秀賞 6作品 各本部長・担当役員選考

受賞者とタイトルのみ紹介します。

埼玉千葉本部 千葉第2事業部 市川八幡訪問介護 田中 千晴さん
【夫婦での自律に向けて】

東京本部 東京中央第4事業部 杉並定期巡回 石塚 圭亮さん(グループ応募)
【人間尊重の実践】

神奈川静岡本部 川崎第2事業部 川崎新作小規模多機能 小島 正弘さん
【「関わり続ける」を、諦めない。】

西日本第一本部 大阪北事業部 ラヴィーレ豊中 土田 美久さん
【ご利用者様から、学ぶ。~介護職の役目とは~】

西日本第二本部 広島九州事業部 そんぽの家S姪浜 笠松 沙希さん
【“安全の欲求”を確保できるために】

人材開発部 教育企画サービス課 岩瀬 美菜子さん
【「その人」一人ひとりの働く意欲を認めて受け入れてほしい】

 

最優秀賞を受賞された西部さんからのコメント

この度は最優秀賞に選ばれ、大変うれしく思っています。ありがとうございました。

当事業所では介護プライドマイスターを中心とした介護技術研修に力を入れています。
研修を行い介助の技術が磨かれ、自信をもってサービスにあたることができています。
本件は、人の想いを知り、その想いを大切にした上で技術が役に立つことを学ばせていただいたケースです。
毎日、主役であるご利用者さまやご家族さまの『縁の下の力持ち』でありたいという思いで、全員が訪問介護を行っています。

人のつながり、人の想いを尊重したサービス提供をこれからも続けていきます。

幕別訪問介護のみなさん(中央が西部さん)

 

西部さんおよび優秀賞を受賞された皆さま、おめでとうございました!
また、応募いただいた皆さまありがとうございました。
このような取り組みを通じて、「人間尊重」が当社の風土として着実に根づいていると実感できました!

 

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ABOUT USこの記事を書いた人

山下和郎
2024年4月にSOMPOケアに入社し、広報部へ着任しました。 SOMPOケアのブランド力向上の力になれるよう頑張ります!