ACPへの理解を深め、もっと世の中に浸透させたい
2022年1月、損保ジャパン茨城支店と大子町の包括連携協定の一環で自治体からの要請を受け、そんぽの家 交野(大阪府交野市)に勤務する看護師、斉藤麻衣さんがオンラインセミナーで講師を務めました。
テーマは、当社が取り組むACP(アドバンスケアプランニング)、人生会議についてです。
参加者は、茨城県大子町の認知症カフェに来訪している皆さんと職員さん。約20名が参加してくださいました。
斉藤さんは、一般総合病院で外科病棟や緩和ケアに12年従事したベテラン看護師。
主にがん患者を担当し、入院患者の方々と触れ合う中で特に終末期、看取りに興味を持ち、2010年には緩和ケア認定看護師を取得されました。
勤めている病院を辞め、次の職場を検討していたとき。
介護施設こそ終末期ケアが必要なのではと思い、まずはやってみようと2016年に派遣社員としてそんぽの家 交野へ。その後、正社員となり5年目を迎えました。
働いてみると、病院では当たり前のように終末期ケアをしていましたが、介護施設では体制が整いきっていない印象を受けました。
やはり、介護施設こそ看取り、終末期ケアが必要であると感じたそうです。
セミナーでは、ACPとはどういうものなのか、当社オリジナルのエンディングノートである“夢結いのーと”の紹介も交えながら説明。
誰しもに訪れる人生の最後について、気軽に話せる雰囲気づくりが大切ですとお話しされていました。
参加者からはさまざまな質問があり、介護のことに限らず、お金のことや家族に話すきっかけなどアドバイスを求める声が多く寄せられました。
斉藤さんは、お金や相続についての専門的な質問もあったので、もっとたくさんの知識を得なければと、学習意欲が芽生えたそうです。
お気に入りのつば九郎ポシェットと応援する斉藤さん
斉藤さんからメッセージ
「ACPはまだまだ世間一般には浸透していません。そんなに身構えずに、気軽に自分の将来のことを身近な方と話せる雰囲気づくりを目指してほしいです。
今回はカフェに参加された一般の方向けセミナーではありましたが、ACPに携わる人を増やし、介護業界の中でもさらに理解を広めていきたいです」