ラヴィーレ志木柳瀬川 ホーム外での救助活動
2023年3月某日、本社コンタクトセンターで一本の電話が鳴りました
普段はホームへの入居や介護に関するご相談を受けていますが、この電話は少し違いました。
電話の相手は男性で、お話を伺うと以下の内容でした。
その日、男性は外出中に道で転んでしまいました。男性は足に障がいがあり、転ぶとお一人で起き上がることが難しく困っていました。すると、通りかかった人たちが助けてくれ、家まで送ってくれたとのことでした。おそらく近くにあるSOMPOケアさんではないかと思い、感謝の電話をしてくださったとのことです。
男性がお住まいの地域から、救助にあたった人たちが「ラヴィーレ志木柳瀬川」のスタッフではないかということになり、ホームに確認。すると、ラヴィーレ志木柳瀬川で実際に対応した内容であることが分かり、詳しくお話を聞きました。
通勤中に倒れている人を発見、そのとき取った行動は
その日、夜勤のためホームに向かっていたケアスタッフの橋本さんが、ホーム近くの歩道で倒れている男性を発見。男性は縁石の上に倒れており、一人では起きられない様子。
援助を申し出るも「大丈夫」と断られたが、このままにはしておけないので、ホームに電話をして応援を要請。
その時事務所にいた副ホーム長の武馬(ぶま)さん、ケアスタッフの髙橋さん、ケアコンダクターの島田さんの3名が現場に駆け付け、男性の状態確認を行う。
男性は立ち上がることができたもののふらつきがあったため、島田さんが車いすを取りにホームへ。
その後、勤務がある橋本さんと島田さんはホームに戻り、武馬さんと髙橋さんで男性を自宅までお送りした。
実際のホーム前の歩道。ここで男性を発見。(後日撮影)
スタッフそれぞれの行動に対するそのときの考えと、今の思いを聞きました
橋本祭さん(ケアスタッフ)
頭で考えるより先に身体が動いていました。また、応援要請したスタッフの現場到着が早く、とても安心しました。介護の仕事は勤務外でも役に立つことを改めて実感し、自分の仕事のやりがいを感じることができる機会でした。
武馬拓郎さん(副ホーム長)
まずは、転倒された方は大丈夫かな?と、救急要請も視野に入れホームを飛び出しました。ご本人さまに状態を確認したうえで、車いす援助でご自宅までお送りしました。
そして、初期対応した橋本さんは流石!同じ仲間として大変嬉しく、誇りに思います。
また、ホームの仲間とのチームワークにより地域住民の方を助けることができたことを嬉しく思います。男性は障がいのある方で、送迎時には涙を流して感謝の言葉をくださいました。改めて障がいがある方の生活の大変さと、私たちのような介護をする人の必要性を感じました。
髙橋朋子さん(ケアスタッフ)
現場に到着後、武馬さんと一緒にご自宅までお送りしました。
一報をもらったとき、まずは転倒された方が大丈夫か心配でした。また、発見者である橋本さんの勤務開始時間が迫っていたので、勤務を変わった方が良いだろうかと考えました。
困っている方を助けることができて、介護の仕事に誇りを持てました。
島田えみさん(ケアコンダクター)
現場状況を確認後、車いすが必要だと判断し、ホームに取りに走りました。
橋本さんの初期対応は、お声がけなど、勇気が必要だったと思います。その中で迅速に援助をし、ヘルプ要請に繋げることができたのは素晴らしいと思いました。
日頃ご入居者さまと関わり、小さな変化などにも注意しながら介護をしているからこそ、このようなとっさの判断・対応につながったのだと思います。
最後に、男性からいただいた感謝の言葉を記します
「本日、道で転んで起き上がれなかったところを、若い方たちが助けてくれて、わざわざ家まで送ってくださった。近くにあるSOMPOケアさんだと思います。本当にありがたかった、感動しました。SOMPOケアさんは、とても良い会社さんですね。いっぱい周りの人にも伝えます。本当にありがとうございました。皆さまによろしくお伝えください。」
ラヴィーレ志木柳瀬川の皆さん