厚労省開催「SAFEアワード」腰痛予防部門でゴールド受賞!
アワード表彰式
アンバサダーの土田晃之さんと、東京本部の十河(そごう)さん
ゴールド受賞おめでとうございます!
厚生労働省が、各職場で実施されている労災防止や安全・健康増進のための取組み事例を募集し、表彰する「SAFEアワード」を初開催。2023年3月7日に授賞式を開催しました。
ウェルビーイング(安全衛生)・転倒災害防止・腰痛予防・企業等間連携の4部門で、応募は全85件。
そのなかで、東京本部の十河さんとそんぽの家 小平仲町の取組みが、腰痛予防部門でゴールドを受賞しました!!!🌸
※厚生労働省は、労災防止の取組みを進めるための「従業員の幸せのためのSAFEコンソーシアム」を2022年6月に設立しており、本アワードはその活動の一環です。
そんぽの家 小平仲町での取組み内容をご紹介!
SOMPOケアでは、リハビリ専門職の理学療法士(PT)が、ホームのご入居者さまに対して身体能力評価・アセスメントを実施し、自立支援・残存能力活用の視点から介助方法や環境整備等を提案しています。
そんぽの家 小平仲町では、理学療法士(PT)の十河さんと連携。
十河さんからの提案をもとに、ご入居者さまごとに介護手順書を作成しました。そして、ご入居者さまの残存能力を活かしながら、かつ介護職員の腰に負担の少ない介助方法を実践!
■■事例紹介■■
(取組み前)
ご入居者さまのAさまに対して、「前方」から抱えて移乗介助を行っていたが、腰への負担を感じているスタッフが多かった。
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(理学療法士によるAさまのアセスメント)
・座位は安定しているが、両足の筋力が低下している。
・自身で立ち上がるのは難しいが、手すりなどにつかまり前かがみの姿勢になることで、お尻をわずかに浮かせる程度の筋力は残っている。
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(結果)
Aさまの残存能力を活かしながらもスタッフの腰に負担の少ない、「後方」からの介助方法を提案。写真付きでわかりやすく介護手順書を作成し、スタッフ間で共有しました。
スタッフからは、全員がAさまの残存能力を把握することができるようになったとともに、以前よりもスムーズな動作で移乗介助ができるようになり、腰をはじめ、身体への負担が少なくなったという声が聞かれるようになり、一定の効果が確認できました!
後方からの介助イメージ
理学療法士の十河(そごう)さんに、今後の展望を聞きました。
まずは、今回の取組みに協力・実践してくださいました、そんぽの家 小平仲町の山口ホーム長をはじめスタッフの皆さんに御礼申し上げます。
介護職の腰痛は社会的な課題と言っても過言ではなく、腰痛による離職や職種の変更を余儀なくされる方、また、腰痛を抱えながらも日々ご利用者さまのために介護の仕事を続けている方も多くいます。
腰痛対策として環境整備や福祉用具(リフトやスライディングシート等)の活用は大切ですが、アセスメントによっては、今回の事例のように、ご利用者さまの残存能力を発揮していただくことがスタッフへの負担軽減につながる(=自立支援が腰痛対策になる)こともあるので、そのような視点も重要であると考えます。
ご利用者さまへのケアにリハビリ専門職が関わらせていただくことで、自立支援・重度化防止に向けて根拠のあるケアの実践に繋がり、腰痛予防だけではなく介護の「New 3K」実現に向けて「価値ある仕事」、すなわち専門性の向上、ご利用者さまのQOLや介護品質の向上にも貢献できると確信しています。
今後は、遠隔でアセスメントを行う間接的な介入方法や、より現場力を高めていく方法なども模索していきたいと考えています。これからも、多くのご利用者さまの自立支援、そして介護職員の腰痛という課題解決に、貢献していきたいです。
十河洋行さん
東京業務部東京サービス品質課チームリーダー