日本ユマニチュード学会総会で取組みを発表 そんぽの家 隅田公園
9月24日・25日に第4回日本ユマニチュード学会総会が開催され、そんぽの家 隅田公園の染谷ホーム長と玉川副ホーム長が登壇。“ユマニチュードを持続可能にする定着の取組みと拡大展開”をテーマに発表しました。
ユマニチュードは、フランスの二人の体育学の専門家イヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティが開発したケアの技法。「見る」「話す」「触れる」「立つ」という4つの要素を「ケアの4つの柱」と名付け、ケアを一つの物語のように、一連の手順で完成させる「ケアの5つのステップ」で構成するケア・コミュニケーション技法。
詳細はこちらから→日本ユマニチュード学会|人間らしさを尊重したケアを共に社会へ
ユマニチュード推進ホームとしての取組み
そんぽの家 隅田公園では2018年から、当社におけるユマニチュード推進ホームとして、ユマニチュードをすべてのケアのベースとする取組みを行っています。
2019年には、第2回ユマニチュード総会で「介護施設におけるユマニチュード導入と展開における効果について」と題し、ホームでの取組みを発表しました。ユマニチュードの導入開始から、今年で5年目。日常の業務に意識的にユマニチュードを組み込んでいくことで、少しずつ定着してきました。そして、現場で実践しているスタッフが率先して他のスタッフに伝達していく好循環が育まれ、安定的かつ持続可能な取組みとして、継続実施することができるようになりました。
このように、ユマニチュードの哲学をスタッフからスタッフへ繋いでいく仕組みを、そんぽの家 隅田公園では「絆リレー」と呼んでいます。
発表者の染谷ホーム長と玉川副ホーム長にお話を伺いました。
染谷ホーム長
第4回日本ユマニチュード学会総会にて事例発表を行わせていただきました。
そんぽの家 隅田公園がユマニチュードに出会ったのは、4年前の2018年夏でした。「ユマニチュード推進ホームとして取組みをやらないか」と東京本部内で選出いただき、「やります」と。まったくの無知からのスタートでした。
研修へ参加し本格的に取組みがスタートすると、ケア技法としてはもちろん、人との関わり方・考え方としてごく当たり前のことであると感じ、素直に受け入れることができました。そしてユマニチュードを実践していく中で、ご入居者さまだけではなく働くスタッフにも、やりがい向上等の良い影響があることを実感しました。
そんぽの家 隅田公園の事例発表は、今回で2回目となりました。こうして学会で発表できているのも、日々スタッフが実践している賜物です。
隅田公園が発信し続ける理由としては、「単純に良いことを広めたい」「ユマニチュードを教えてくださった方々へ、継続していることを伝えたい」「ユマニチュードを広めようとされている方々へ、成功事例を共有したい」ということが挙げられます。
ユマニチュードを多くの方へ広めることが、私たちの役割だと感じています。
ユマニチュードは諸外国でも取り入れられ始めており、日本でも今年から認証制度がスタートしました。隅田公園の今後の意気込みとしては、まずは認証取得が目標です。社内外への発信も続けていきたいと思います。
玉川副ホーム長
そんぽの家 隅田公園では、継続的にユマニチュードを実践できる仕組みづくりを大切にしてきました。
今回は、ユマニチュードが定着した当ホームの取組みを、学会で発表してきました。
ご入居者さまのたくさんの笑顔や、スタッフによるケア品質向上にも効果があるユマニチュードは、「優しさ」を届けるための哲学と技法です。
ユマニチュードを日々のケアの“当たり前”にしてくれた、スタッフ皆さんのおかげで今のそんぽの家 隅田公園があります。
今後も、愛のあるケアをご入居者さまへ届けていきます。