ケアラーズスクール はじめてのケアラーコース
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ケアラーとは・・・
家族や身近な人に対して、無償で介護・看護・日常のお世話や援助をしている方を指します。
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ケアラーズスクールとは・・・
家族の介護について、先の見えない不安や身体的・精神的・経済的な負担などを周囲に相談できずに抱え込んでしまったり、自分のことより介護を優先してしまったり、多くの悩みを抱える家族介護者(ケアラー)に向けて、介護の知識や情報、新しい気づきを得てもらうための交流の場です。
■2021年度から、SOMPOホールディングス シニアマーケット事業部スマートコミュニティ室が中心となり、福島県会津若松市や大阪府堺市などで「ケアラーズスクール」を開催してきました。
その中で、参加されたケアラーの方々の声を参考に、介護の初期支援に特化した「はじめてのケアラーコース」プログラムを開発!
そして6月、Zoomを活用したオンラインのケアラーズスクールを3日間にわたり開催しました。
1日目:『はじめの一歩』~介護と向き合いながら自分らしい生活を送るコツ~
2日目:『チームケア』~ひとりで抱え込まない介護のコツ~
3日目:『これからの家族介護』~介護保険制度やサービス活用のコツ~
近年、ケアラーやヤングケアラーといった言葉をよく耳にします。
在宅介護が増えている今、家族介護で悩まれている方、これから家族介護が始まる方もたくさんいますので、とても参考になる内容だと思いました。
今回、「ケアラーズスクール はじめてのケアラーコース」に参加してくださった方にお話を伺いました。
ケアラーズスクールに参加したきっかけを教えてください。
大切な人が、体力の衰え(幻聴、腰痛等)が進行してきており原因として、短期間で両親を相次いで亡くした影響でした。そんな時にケアラーズスクールの情報をいただいたので、すぐに応募しました。
参加してみてどうでしたか?
1日目で、新しい価値観をすぐに認識することができました。あまり無理をせずに、自分らしい生活も継続しながら介護と向き合っていきたいと相手にも伝え、相手も賛成してくれました。これまでの経験から、介護に対して一定の知識は持っていたつもりですが、介護への向き合い方について改めて学ぶことができました。また、介護をする側も自分らしく生活していくことが大切なのだということに気づかされました。
参加したあと、何か変化はありましたか?
自分自身も楽しく介護をしていくために、これまでとは違う視点をもって相手と向き合うことに留意するようになりました。例えば、おいしそうなレストランを見つけたり、大声で歌を歌ったり、旅行を増やしたり、これまで以上に楽しいことを交えることを意識しています。また、身近にあるサービスを利用して、何かできることがあるのでは?と思い、地域の相談窓口や生活支援センターにも積極的に足を運ぶようになりました。
ケアラーズスクールに参加し、今後に活かせることはありましたか?
まだ家族介護が始まったというわけではないのですが、今後その時が来たら、今回ケアラーズスクールで得た知識や情報を活かし、介護サービスの活用や、ケアマネジャー、地域の窓口や関係機関にも相談しながら、一人で抱え込まずに上手に向き合っていきたいと考えています。
「ケアラーズスクール はじめてのケアラーコース」の講師、
中原さんにもお話を伺いました。
中原 優子さん (ナカハラ ユウコ) SOMPOホールディングス スマートコミュニティ室
「はじめてのケアラーコース」を配信することになった経緯を教えてください。
これまで、ケアラーへの情報提供や息抜きの場として、「時間」「健康」「食事・薬」「認知症ケア」などいろいろなテーマでケアラーズスクールを開催してきました。そのなかで、突然大切な家族に介護が必要になった、これから家族介護に向き合うといった「始まり」のタイミングでは、必要な情報が届いていないという声も多くいただき、初期支援に特化したコースを開催することにしました。
中原さんが思う家族介護の大変さ、家族介護のいいところは何でしょうか?
最期まで自宅や住み慣れた地域で暮らしたいと思っている方は、多くいらっしゃいます。
その希望を叶えたいと思うケアラーは、身体的負担や精神的負担を感じながらも「自分が頑張らないと」と抱え込み、自分の生活よりも介護を優先して、無理をしまうケースがあります。一方で、そうやって頑張ろうとしてくれる人がいるからこそ、在宅での暮らしが継続できるとも言えます。だからこそ、スクールのような場で、色々な知識や気づきを得ながら、“頑張らなくていいんだ”、“自分のことも大切にしよう!”と思ってもらうことで、介護する人も受ける人も、双方が望む生活ができるように支援していけるといいなと思っています。
家族介護をされているケアラーの方、これからされる方へメッセージ
「頑張らなくていい」「抱え込まないで」と言われても、最初からそれでいいと思える人は少ないと思います。大切な家族に介護が必要になった時どうしたらいいのか、これからどうなるのか、不安になるのは当然です。ケアラーズスクールでは、介護の初期に必要な情報と、頑張りすぎないための学びと気づき、ヒントをお伝えしています。
私も、小学生のころに自宅で曽祖母の介護をしており、家族全員でお手伝いしていたのを思い出しました。昔のことで大変さはあまり覚えていませんが、最後まで家族全員笑っていたことは記憶に残っています。
家族介護に悩まれている方は、次回参加してみてはいかがですか?
開催が決定しましたらお知らせをしますので、楽しみにお待ちください!