SOMPOケアの挑戦「介護の未来を変えていく」Vol.8 ~未来の介護推進に欠かせない「コアメンバー会議」の継続~

SOMPOケアは、日本の介護における課題のひとつでもある「介護の担い手不足」に真摯に向き合い、将来介護の担い手が不足しても高齢者の生活を支えていけるように、データ・テクノロジーの導入・活用による介護現場の新しい常識、すなわち「未来の介護」の創造に取り組んでいます。
この「未来の介護」の取組みを通じ、ご利用者さまには根拠に基づくより良い介護を、職員には、人にしかできない介護に注力する働き方の実現によって今まで以上のやりがいと誇りを。さらに、この流れを介護業界全体へ波及させていくことで、私たちは「日本の介護を変える。そして、日本の未来を創る。」の実現に取り組んでいます!
※当社の取組む「未来の介護」の情報を紹介するウェブサイト『未来の介護MAGAZINE』は、コチラ!
https://mirainokaigomagazine.sompocare.com
シリーズ8回目は、未来の介護の取組みの中でも最も基礎となる「コアメンバー会議」を未来の介護定着後も継続開催しているそんぽの家 我孫子東(大阪南事業部)が、未来の介護定着完了を目前に控えたそんぽの家鶴見緑地(大阪中央事業部)と行った「座談会」にスポットを当てます。
ホームの基本情報
そんぽの家 我孫子東(大阪南事業部)
ご入居者さま:47名
平均要介護度:2.6
介護職員数:13名(社員13名)
※2025年2月末時点
そんぽの家 鶴見緑地(大阪中央事業部)
ご入居者さま:51名
平均要介護度:2.5
介護職員数:14名(社員14名)
※2025年2月末時点
コアメンバーとは
未来の介護では、ホーム長だけで進めるのではなく全職員が「圧倒的当事者意識」を持てるように、ホーム長が「コアメンバー」という、施設内で未来の介護を推進していくメンバーを選任します。
施設に未来の介護が定着するまでスタッフへの説明を行い、理解促進に努めます。
通常コアメンバーは、未来の介護が定着した際に解散となりますが、そんぽの家 我孫子東では、定着後もコアメンバーを中心としたコアメンバー会議を継続しています。
取り組み内容
今回、そんぽの家 鶴見緑地のコアメンバーとそんぽの家 我孫子東のコアメンバーが集まり、未来の介護とは何か、職員に対する理解促進の難しさや推進にあたって見つかった課題共有の場として座談会が開催されました。
そんぽの家 我孫子東では、未来の介護の導入、定着が完了し、その体制を継続している一方、そんぽの家 鶴見緑地では定着完了を目前に控えています。両ホームのコアメンバーが集まり、コアメンバーの役割やその重要性について改めて確認し合うことが主な目的です。
未来の介護を推進する上で、コアメンバーは不可欠な存在です。適切な役割分担とサポート体制を整えることで、チーム全体の成功を導く要となります。この座談会では、両施設のコアメンバーがお互いに意見を交換し、理解を深めることで、より良い介護の実現に向けた、未来の介護の取り組みをさらに発展させていきます。
座談会の内容
座談会では、未来の介護に関する取り組みの苦労や、各ホーム特有の慣習について話し合われました。取り組みを継続するための工夫についても議論が交わされ、参加者同士、初めは控えめでしたが、次第に熱が入り、立って話すほどの盛り上がりを見せました。
参加した職員からは、「事業部を越えた座談会は、異なる考え方を知る良い学びの場になる」との意見があり、知見共有の重要性が再確認されました。未来の介護推進部は取り組み期間中、各ホームの活動をサポートしますが、取り組み期間終了後は各ホームが主体的に推進していく必要があります。
座談会では、取り組みを継続する際の注意点についても意見交換が行われました。未来の介護取り組み前に後戻りしないためにはどうすべきか、職員への理解促進の定着などさまざまな意見が飛び交いました。これらの注意点、成功事例の共有を通じてホーム同士の連携と情報共有を深めていく方針です。
コアメンバー会議を継続開催するそんぽの家 我孫子東の皆さんへインタビュー
コアメンバー会議を継続している理由を教えてください
山下さん(ケアスタッフ):
コアメンバー会議、カスタムカンファレンス、カスタムメイドカンファレンスと3つの会議でそれぞれに特化した内容を話しています。
コアメンバー会議では勤務やサービス提供ラインについて話し合い、カスタムカンファレンスでは施設全体に関する議題を扱います。また、カスタムメイドカンファレンスではご入居者さまについて議論しています。
狩俣さん(ケアスタッフ):
コアメンバー会議ではライン(業務表)の調整を主にしていて、ケアにかかっている時間の変更や、動線がスムーズになるような動き方などを話し合っています。
左から足立さん、坂本さん
足立さん(ケアスタッフ):
早急なライン変更等、ライン調整に特化した話を行っています。その理由としては、未来の介護の取り組みでラインに対して意見を言う習慣がついたことがあります。
坂本さん(ホーム長):
これまでのカンファレンスは、出席する人が少なく、いつも同じ人ばかりが参加し同じ意見になりがちで新たな意見が集まりにくい状況でした。コアメンバーが選ばれたことにより、コアメンバー会議が開催され、自分たちでやるんだという意識が強く、これまで以上に現場に寄り添った意見が集まりやすくなりました。
未来の介護の取り組みで職員が変わったこと
坂本さん(ホーム長):
取り組みの中で課題を自分で見つけて、自分で考え、間違っているのかもしれないけど、自分の意見を言ってもいいんだ!と職員一人ひとりが思えるようになりました。今までのカンファレンス等では遠慮しがちになり意見を言いにくいこともありました。コアメンバー会議は意見を言いたくなるような活気があります。自分たちで運営している感じがあり、意見が一番出てくるのがコアメンバー会議です。中堅職員以下の職員からも、こういった時はどうすればいいんだろうという当事者意識が芽生えるようになったと思います。
足立さん(ケアスタッフ):
上長もスタッフの声をこれまで以上に聞いてくれる環境が出来たことで、これまで相談に躊躇していたことでも、相談し、解決に向けて動いてくれています。また、それを見た周りのスタッフも意見を出していこうと良い影響を与えてくれています。
そんぽの家 我孫子東、そんぽの家 鶴見緑地の皆さん、素敵な取り組みを共有いただきありがとうございました!

