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ニュース
2025.03.04

~ここがSOMPOケアの最北端~SOMPOケア 利尻富士 訪問介護に密着!!

全国25の都道府県で施設・在宅サービスを展開するSOMPOケア。
ところでSOMPOケアのなかで最も北に位置するのはどこなのか、みなさんはご存知でしょうか?

 

 

そう、それは北海道利尻島
利尻島の利尻富士町にある、SOMPOケア 利尻富士 訪問介護です。

しかもこちらのSOMPOケア 利尻富士、SOMPOケアの中で最北端というだけでなく、唯一離島に所在する事業所なのです。

一体どのような方がどんな風に働いているのか、気になりませんか?

 

そんな疑問を解決すべく……雪の降り積もる2月に、行ってきました利尻島。
SOMPOケア 利尻富士の皆さんにご協力いただき、事業所に密着してきました!!

羽田空港から新千歳空港、そして電車とバスで丘珠空港に向かい、丘珠空港から飛行機で利尻島へ!約6時間にもわたる大移動となりました。

利尻島ってどんなところ?

利尻島は、北海道の中でも北の方に位置する離島です。

島内の人口はおよそ4000人(令和5年9月時点)。美しい自然が多く、利尻富士とも呼ばれる利尻山は、日本百名山百選では北の秀峰として一番目に数えられています。

北海道土産として有名な「白い恋人」のパッケージに描かれている山、実は利尻山なのだそうです!皆さん知っていましたか?

利尻島の中央にそびえる利尻富士(利尻山)

名産品はなんといっても利尻昆布
自然豊かな海で育った利尻昆布は、特に関西地方を中心に高級昆布としても有名です。
そしてそんな利尻昆布を食べて育ったウニをはじめ、ホッケなどさまざまな海産物も多く捕れます。

また、神奈川県のラーメン博物館に出店され、人気を集めている味楽ラーメンの本店も、利尻島にあるのです!

SOMPOケア 利尻富士 訪問介護

そんな利尻島のなかでSOMPOケア 利尻富士は、利尻富士町の利尻富士町総合交流促進施設「りぷら」の一角に事業所を設けています。

島内で訪問介護サービスを提供しているのは、社会福祉協議会とSOMPOケア 利尻富士のみ。利尻島のふたつの町のうち、利尻町は主に社会福祉協議会が担当し、利尻富士町は主にSOMPOケア 利尻富士が担当しています。

 

そしてSOMPOケア 利尻富士は、管理者の堤さん職員の鎌田さんのお二人でサービスを提供しています。

お二人とも、利尻島生まれ利尻島育ち
生まれ育ったこの利尻島で、ご自宅に住むご利用者さまを支えているのです。

職員の鎌田さん(左)と、管理者の堤さん(右)

利尻富士を支えるお二人にインタビュー

さっそく、管理者の堤さん、そして職員の鎌田さんにお話を伺いました!

堤さん

介護の道に進んだきっかけは何でしょうか?

以前、母方の祖母が独居で亡くなった際、身の回りのお世話などをしていなかったのであまり関わる機会がなかったんです。その当時もっと関われる機会があればいいなと思っていました。
そんなときに、夫から介護の資格を取れるらしいと聞いて、親に何かあった時に役立つと思い、ヘルパー2級の資格を取得しました。

資格をとった次の年に、社協から民間企業へ訪問介護業務を依頼することになり(当時はコムスン)、その募集時に介護の道に進みました。
当時はパート勤務で、1時間程度で入っていましたが、のちに正社員になり、さらにその後、ジャパンケア時代に先輩が退職することになり、そのタイミングで管理者・サービス担当責任者になりました。

多い時はご利用者さまが35人ほどいて、パートさんも3人くらいいたこともありましたが、現在はご利用者さまが20人ほど、職員も私と鎌田さんの2人でまわしています。

ご利用者さまのご自宅に向かう堤さん

大変なところは何でしょうか?

介護の仕事を大変だと思ったことはあまりないですね。

それよりも大変なのは天候です。
島内を一周する形で、北海道道105号が通っているのですが、天候によっては通行止めになることもあり、そうなると車で走れなくなってしまいます。
歩いて行ける範囲なら訪問できるのですが……今は生活支援がメインで、重度の方がいないのでスケジュール調整でどうにか対応しています。

やりがいや嬉しかったことを教えてください!

ご利用者さまが「今日もありがとね」「いつもありがとね」と言ってくれることですね。
訪問するたびに言ってくれる方もいらっしゃいます。

利尻島では、冬になると島を離れてお子さんのところに行く人もいるのですが、嫌がるひともいます。
自分の子どもの家とはいえ、やっぱり他人の家なので、自分の思う様には過ごせないんですよね。

そういった方も、我々がサポートすることで、一人では難しい部分もご自身でできて、ご自宅で暮らしたいという想いをかなえられているかなと思います。

堤さんが思う、利尻の魅力は何でしょうか?

一本道で走りやすいこと(笑)

あとは島民が気さくで、島の時間がゆっくり流れてる感じはします。
漁業のまちであり観光の街でもあり……離島とは言いますが、人の出入りが多い島だと思います。

人口が減りつつあるとはいえ、最近は移住者も増えてきました。昔の雰囲気とは異なってきたところもありますが、求めてきてくれる人が増えてきたんだと思うと嬉しいですね。

昔は絵葉書売りをしているときもあったので、観光客と話すのも楽しいです。

 

鎌田さん

介護の道に進んだきっかけは何でしょうか?

島で生まれ育って、地域の人にお世話になった身として、子育ての後は地域の人たちのお世話・恩返しをしようと思い、手助けになるようなことがあればと考えていました。

ボランティアを探していましたがあまりなく……そこで見つけたのが介護の仕事です。
ヘルパー2級取得時に介護の仕事の声がかかり、そのまま入りました。

大変なところは何でしょうか?

こちらが良かれと思ってやることと、ご利用者さまの希望が違う時ですかね。

もっとこうだと良くなるかな、と思ってお伝えしても、ご本人さまには今までのやってきたやり方があるので、こちらと食い違ってしまうこともあります。そういったときは難しいなと思いますね。

積もった雪を使って、湧水の飲み方を教えてくれる鎌田さん
ライターも同じ方法で飲んでみましたが、おいしい!けれど手がとっても冷えます!

やりがい・嬉しかったことを教えてください!

上司(堤さん)に褒められること (笑)

介護の道には軽い気持ちで入りましたが、人が人に接するのはある程度のリスクもあるので、一定の責任・ルールなどがある方がやりやすいと思います。
2007年に始めてから18年、最初は空き時間で入っていましたが、段々と介護の深みにハマっていきましたね(笑)

鎌田さんが思う利尻の魅力は何でしょうか?

四季折々の自然の恵みですかね。

春は山の恵み、夏は海の恵みなど……自然に食せる食材がたくさんあります。
畑で採れるものもあるので、そういったものを楽しめるのがいいですね。

離島ならでは、利尻島の大変なところ

利尻についてさまざまなことを明るく話してくれる堤さんと鎌田さんですが、離島ならではの利尻の大変な面もありました。

 

利尻島の天候

まず、利尻島では気候が生活に大きな影響を及ぼします。

実は利尻を訪れたのは、北海道全土を寒波が襲った2月頭。
利尻にも非常に強い風が吹き荒れ飛行機が欠航となり、ライターは滞在を1日伸ばすことに……。

利尻島と北海道の本土をつなぐのは、観光シーズンを除くと1日に往復2本のフェリーと往復1本ずつの飛行機のみ。
これらが欠航となると、島内への物流もストップしてしまいます。

 

SOMPOケア 利尻富士 最大の悩み

そしてSOMPOケア 利尻富士の最大の悩みは、人手がいないこと。

利尻は観光の名所として徐々に知られ、島に移住してくる方もいるそうなのですが、それでも島の人口は徐々に減ってきているとのこと。
島内では漁業や教員など、どのお仕事も人手不足に悩んでいるようですが、介護も例外ではありません。
島内の方に声をかけたりしているものの、介護の経験者は既に高齢化していたり、若い方は子育て世代だったりと、仕事に就くのが難しい方が多いそうです。

利尻富士町・利尻町両役場が主催し、初任者研修が受講できる体制をとるための準備をすすめていたものの、受講希望者ゼロで断念したことも……。

利尻の魅力

離島ならではの大変なところもありますが、もちろん魅力もたくさんあります。
おいしい食事や島に住む方々の人の良さなどもありますが、ライターが一番印象的だったのはやはり自然豊かできれいな景色です。

初めて利尻島を訪れたので冬の景色しか見ることができていませんが、島全体に雪が積もり、どこもかしこも真っ白でした。利尻島にあるオタトマリ沼も冬は凍って雪が積もり、その上を歩くことができます。

右下に少し見えている柵、本来はその先が沼になっているのです

 

特に雪が積もった利尻富士は圧巻!!雪化粧とはまさにこのこと!と実感しました。

今回の滞在では島を一周することができたのですが、場所によって見え方が異なるので、さまざま利尻富士を見ることができました

 

▼冬以外の様子など、利尻島のさまざまな魅力は、こちらの「RISHIRI PLUS」でも紹介されています!
https://www.rishiri-plus.jp/

 

最後に、東日本業務部特命部長 兼 北海道第1事業部長の山口さんにも、お話を伺いました!

利尻富士町で訪問介護事業を運営しているのは当社のみであり、その唯一の貴重な社会資源として、利尻富士町にお住いのご利用者さまを堤さん、鎌田さんのお二人が高い使命感を持ち支えてくださっています。

離島と言う特殊事情を多く抱え、且つ、連携できる近隣事業所もない環境の中で、ご利用者さまに一日でも長く住み慣れた地域、住み慣れた自宅で生活していただけるよう、地域貢献されているお二人には本当に感謝しかありません。

一方、利尻島は利尻山をはじめ多くの観光スポットがあり、とても素敵な町です。
また、堤さん、鎌田さんをはじめ、島の方々はみな本当に温かくて良い人ばかりです。
ぜひ、利尻島で働いてみたい!!と言う方、お待ちしております!!

 SOMPOケア最北端、唯一の離島、利尻富士 訪問介護をよろしくお願いいたします!!

 

堤さん、鎌田さん、そして山口さん、ありがとうございました!!

皆さんも、ぜひ利尻島を訪れてみてください!

帰りの飛行機から見た利尻島です。

この日、天候の関係で着陸が近づくにつれ飛行機がものすごく揺れるとも知らず、のんきに写真を撮っているライターでした。

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ABOUT USこの記事を書いた人

小林 美佳子
ウェブサイトのいろんなことをやっています。
白湯がおいしい季節ですね。