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特集
2024.12.12

西日本第一本部「福祉用具事業所の輪」

皆さん、こんにちは!西日本業務部西日本業務課の大久保です。
今回の記事、『西日本第一本部「福祉用具事業所の輪」』は、私がご案内をさせていただきます。

 

西日本第一本部には、関西、京都、中部の三つの「福祉用具」事業所があります。福祉用具事業所では、介護や介助が必要な方が、日常生活を送るため、機能訓練(リハビリ)をサポートするための、用具や機器を提供しています。主に扱っている商品は、「特殊寝台」「車いす」「歩行器」です。また、福祉用具以外にも家具・家電・衣類などの多彩な日用品の販売や、エアコン清掃など各種サービスも取り扱っています。※補聴器も取り扱っています。

福祉用具サービスは、介護を陰で支える重要な役割を担っています。

それゆえ、表に出ることが少なく、どのようなサービスを提供しているかなど、あまり知られていないのも現状です。

福祉用具事業所をもっと知っていただき、快適な暮らしの実現に少しでもお役に立てればと思い、「福祉用具事業所の輪」を立ち上げました。

エリア内での連携強化!

まずは、西日本第一本部に3か所ある事業所の連携から始めることになりました。

これまで本部内の福祉用具事業所同士で、横のつながりがほとんどなかったため、お互いがどのような活動をしているのか分かりませんでした。

本部をあげて「福祉用具」を盛り上げるには、まずはこの3事業所で定期的に連携を図る必要があります。

2024年度は隔月で会議を開催し、年度を通して計5回の会議を予定しています。

この会議の主な目的は以下になります。

  • サービス品質の更なる向上
  • 社内連携の強化
  • 福祉用具の選定、提供方法に関する最新情報の共有
  • 日々の業務で直面する困難や成功事例の共有・ディスカッション
  • 業界の動向・法改正の情報交換

 

福祉用具サービスの提供にかかわる業務は、技術の進化や法規制の変更が常にあります。それらを把握するには継続的な学習が不可欠です。この会議を通じて最新の情報を共有し、事業所間での連携を実現させてサービス品質の向上を目指します。

開催されたzoom会議の様子

 

そして、会議の集大成として2025年2月には「在宅祭2nd season」の開催を考えています。ここで、福祉用具事業所での取組みを発表する予定です。

前回の「在宅祭」の様子は「こちら」からご覧いただけます。

 

各事業所で取り組んだ成果を一部ご紹介

SOMPOケア 関西 福祉用具 

ご依頼者/ご依頼内容

在宅サービス利用のご利用者さま/住宅改修での手すり取付け

サービス提供までの流れ

1.ケアマネジャーから依頼を受け、事前の現地調査を行う。

2.ご利用者さまのご要望を伺い、住宅改修に加えレンタルのメリット・デメリットを説明する。

3.提案の結果、レンタルでの設置となる。

 

住宅改修工事かレンタルでの設置を、ご利用者さまが選択した事例です。当社として、今後のご利用者さまとの関係性が大きく左右される事例であったと考えます。

当初は、住宅改修工事でのご依頼でした。ケアマネジャーからの情報収集量はとても多く、住宅改修工事まで問題なく進むだろうと考えていました。しかし、実際に現場調査にうかがった際に、事前調査では聞き取りできなかったご本人さま、ご家族さまの要望をお聞きすることができました。

要望をお聞きした上で、福祉用具のレンタルについても提案しました。ご利用者さまが選択できる幅を広げて提案することで、その後のご利用者さまとの関係が変わってきます。今回限りになってしまう住宅改修工事か、継続的にご利用者さまとの関係を維持できるレンタルか、それぞれのメリット、デメリットを説明した結果、ご利用者さまにとって最適なサービスを提供することができました。

ご利用者さまからは、それぞれのメリット・デメリットを含む提案および、最適な環境が作れたことに対し、感謝のお言葉をいただきました。

 

SOMPOケア 京都 福祉用具

ご依頼者/ご依頼内容

そんぽの家S京都嵯峨野ご入居者さま/居室内への手すりの設置

サービス提供までの流れ

1.手すり設置のご相談を受け、訪問。ご要望をお聞きし、希望の商品・設置場所などを確認する。

2.その後、納品・レンタル開始となるが、ご使用されるにつれ、手すりの移動や居室内環境の改善などのご依頼をいただく。

3.随時対応するもご本人さまに合わず、複数回の変更を繰り返す。

4.ご納得され設置完了。

 

今回の件では、ご利用者さまからの多くのご要望をいただいていました。そのため、ホームで勤務するスタッフの負担になるのではと考え、私たちが対応させていただくことにしました。しかし、細かい位置の変更や更なるご要望が多くあり、対応の難しさを感じました。何度も訪問し、改善を重ねることで、ご本人さまには、大変喜ばれる結果となり、ケアマネジャーからも、「私が不在の時にも対応いただき、ありがとうございました。」とうれしい言葉をいただきました。

 

SOMPOケア 中部 福祉用具

取組み内容

  • 「外部連携を通じて在宅利用者拡大へ」
  • 「福祉用具+αの付加価値の提案」 

他社の福祉用具事業所との差別化を図り、福祉用具専門相談員が高齢者の日常の困りごとを解決します。

①エアコンやテレビなどの生活家電の買替えのお手伝い

②退院の為の環境整備、自宅不要物の処分など

実事例

名古屋市南区北部包括分室からご依頼いただき、生活環境の整備を行いました。

ご兄弟お2人で入院されていたが、弟さまが先にご退院、当事業所にて自費ベッドのレンタルを開始されました。その際に、当事業所にて部屋の不要物の処理および、後に退院予定のお兄さまにベッドと歩行器を準備。また、お兄さまについては、介護保険レンタルによる住宅改修も行いました。

これからは、地域包括や外部の居宅介護支援事業所へ、当社福祉用具事業所のレンタル事業の拡大を目指します。まずは、福祉用具のレンタルカタログを完成させることが目標です。カタログを作成することで、価格や商品の見える化、そしてご利用者さまやご家族さまと福祉用具について相談してもえる機会をつくります。ご利用者さまが、ご自身で福祉用具をカタログから選び、選んだ福祉用具をご自身で使うことにより、QOLの向上にもつながると考えているからです。SOMPOケア 中部 福祉用具は、ホームから在宅までどんな環境でも対応できる事業所を目指していきます。

 

活動を通じてのご感想や、これからの宣言をお願いします!

  • 関西福祉用具 管理者 古賀 正哉さん 

活動を通じて、ほかの事業所の現状や課題、取組みを知ることで、私たち自身のレベルアップにもつながっています。研修で学んだ「援助の前に、道具でしょ」ということを、頭に入れながら、「どうしたら、ご利用者さまがおひとりでトイレに行けるか?」「どうしたら、ご利用者さまが転倒しないか?」など、ご利用者さまの生活の質が良くなるように、日々、取り組んでいます。私たちの知識を増やすことが、ご利用者さまの生活の質に、直結しますので、これからも、知識を増やしていきます。

前列左から古賀さん 伊藤さん 本山さん 後列 西原さん 井口さん 浅海さん 

  • 京都福祉用具 管理者 中西 了さん 

これまでは、ほかの福祉用具事業所と同じ西日本第一本部にありながら、交流がなかなかできませんでした。今回の連携を経て、同じ職種の者同士が情報や意見を交換し、悩みごとを出し合うことで、共感できたり、参考にできたりする場面が多く、それが自分たちの業務にも役立つこともあり、大変助かっています。

京都福祉用具としては、このような場で得られた他事業所での取組みなどに刺激を受けました。これからは私たちが今までやってこなかった新しい取組みを発案し、とにかくチャレンジしてみようと思います。

スタッフ皆でアイデアを出しあいながら、企画して行動実現、とにかく仕事を楽しむことを宣言します。

左から西岡さん 中西さん 長曽さん

 

  • 中部福祉用具 管理者 大堀 晃裕さん 

福祉用具管理者会議を通じ、他事業所と事例を共有できる機会をいただき、ありがとうございます。一事業所では考えもしなかったことや、同じSOMPOケア福祉用具でも、ほかの地域の対応事例や相談員個々の考え方を知ることができ、毎回新鮮な気持ちで参加することができています。また、今後外部連携や在宅展開を行う上で、今まで社内中心に行ってきた福祉用具事業所が今後どのような展開をしていくか、この会議が今後も大切な情報共有な場になることを期待しています。

「ホーム、高齢者の方だけなく、地域から頼られる在宅事業所へ」

これからもよろしくお願いいたします。

前列 小谷さん 後列左から 諸永さん 子安さん 大堀さん 

 

 

西日本第一本部の福祉用具事業所の連携は、始まってまだ浅いですが、当社のホームや在宅事業所のみならず、他社との連携も強化した結果、社内連動の高水準維持と売上規模の安定増加を実現しています。

今後は、事業所間やエリア内での連携を更に強化し、地域に根付いた「福祉用具事業所」として認識してもらいたいです。そして私たちの行動が、全社的な模範となるように活動を進めていきたいと考えています。

西日本業務部業務課:大久保

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ABOUT USこの記事を書いた人

篠田 祐介
パンフやチラシなどの紙媒体やイラスト・キャラクター制作を担当。