11月もみじPC
11月もみじSP
連載
2024.06.13

Future Care Lab in Japan 通信 vol.2

この連載ではFuture Care Lab in Japan(以下FCL)という研究所について、何を目指し、どんなことをしているのかをご紹介していきます。

 

第2回目は『FCLの取組みについて』

FCLは「創る人・使う人の中心となり、介護現場で活躍できるテクノロジーを共創するリビングラボ」として、介護テクノロジーの評価や開発支援を基本企画・開発実証・現場実証の3つのステップに分けて行っています。
また、このベースとなる評価手法の研究や、技術研究も行っています。

 

基本企画

介護現場の基本的な問題や、問題解決策を検討します。国内外のテクノロジーリサーチ、介護サービスご利用者・ご家族調査、ニーズ分析、アセスメント分析などから、ありたい介護の実現にむけた問題把握と、その解決方法を検討ます。適切な解決方法がテクノロジーの活用であれば、どのようなテクノロジーを使うことが良いかを整理し、企画コンセプトを決めます。そのコンセプトを複数の介護現場と対話し、ブラッシュアップします。

 

開発実証

企画コンセプトが整理できたら、開発実証のステップに進みます。問題解決ができるテクノロジーをマッチングし、FCL内にある介護現場と同じ模擬環境で、ITセキュリティや機械安全の評価、センサーなどの精度検証を行います。また、オペレーションのシミュレーションを行い、実際の介護現場での実証評価方法の計画を立てます。

 

現場実証

FCL内の評価で、介護現場で活用できると判断したものについては、実際の介護現場(実証協力施設・事業所)でご利用者・ご家族、介護職員と一緒に現場実証評価を行います。該当のテクノロジーが介護現場で実装ができるのか、ご利用者・ご家族、介護職員や関係者にどのような効果や影響があるかを評価します。
介護現場での実証評価で導入効果があると評価したものは、社内外の介護法人へ展開していきます。

FCLの実証協力施設・事業所をフラグシップと呼んでいます。
介護現場に実装される前のテクノロジーの実証評価は、準備や実施に介護現場の協力が不可欠です。
フラグシップの1つであるラヴィーレ川崎では、2019年からこのフラグシップの取り組みをご一緒しており、約20種類もの介護テクノロジーの実証評価を行いました。ラヴィーレ川崎で働いている職員の方々の問題意識が発端となり、開発企業と共に改良し発売されたテクノロジーは、社内外の介護法人や病院で数百か所に導入され、実装されています。

※実装とは:介護現場で活用し続けられること

|ラヴィーレ川崎との取り組み事例はこちら⇒https://futurecarelab.com/cases/case01/

開発メーカへ改良点を伝えている様子

改良された箇所をスタッフが確認している様子

 


次回は『テック紹介 ~泡シャワー~ 』ご紹介します。

 

はーとまーくを、おしてね♪
いいね!
いいね 23
読み込み中...
この記事をシェアする

ABOUT USこの記事を書いた人

Future Care Lab in Japan
Future Care Lab in Japanです。 人間とテクノロジーの共生による持続可能で魅力ある新しい介護のあり方を創造します。