~いざという時に備え~ レッツ防災@吉祥寺デイサービス
4月9日(火)吉祥寺デイサービスにて「レッツ防災」と題したイベントが開催されました。
吉祥寺デイサービスのスタッフが作成したイベントポスター
能登半島地震以降、各地で余震が発生しているなか「いつ起こるかわからない災害に対し、スタッフとご利用者さまの学びの場を改めて作ろう」という思いから、スタッフ発案でイベント開催に至ったそうです。
定期開催の消防訓練とは別に、武蔵野消防署 吉祥寺出張所の方を講師に招きイベントを実施。当日は、ご利用者さま14名、スタッフ7名の計21名が参加し、心臓マッサージ・AEDの使い方・心肺蘇生・窒息時の対応方法などについて学びました。
開催当日の様子
AEDの使い方についてのレクチャー
マネキンを使用した心臓マッサージのレクチャーを受けるご利用者さま・スタッフ
消防署より配布された応急手当の冊子
「背部叩打法」※のレクチャーを受けるご利用者さまとスタッフ
※「背部叩打法」・・・誤嚥などにより気道に詰まった異物を排出する方法のひとつ。傷病者の背中を数回叩くことで異物を取り除く方法。
イベントに参加されたご利用者さまの声
🌸人命救助の場面に遭遇した時、心臓マッサージができるか不安だったので、人形を使った講習は大変勉強になった。実際に現場に遭遇した時は、周りの人達に協力をお願いすることを忘れないようにしたい。
🌸自分自身もAEDを受けた経験がある。自身が救護する側になり訓練をしてみると、心肺蘇生の時に体重をしっかり乗せて力を込めることなど難しかった。
🌸自身の障害によりできることが限られている中で、自分に何ができるかを考えた時に「できること」を一生懸命やってみようと思った。
イベントに参加したスタッフの声
🌳消防訓練は定期的に行うが、救護に関する技術を学ぶ機会はあまりないので勉強になった。
🌳約10年ぶりに救護に関するレクチャーを受けたが全然覚えていなかったので、再度学ぶことができて良かった。また、新型コロナウイルス感染拡大以降の緊急時対応(人工呼吸等)が新しくなっており勉強になった。
🌳食事中は、窒息のリスクがどうしても生じてしまうので、背部叩打法の適切な方法や気道を確保するなど、救護をする時の姿勢について理解を深めることができて良かったと思う。
管理者の小野寺さんからのコメント
今回は、スタッフからの発案でイベントを実施することになりましたが、実際にやってみたら勉強になったという意見が、スタッフ・ご利用者さま共に多く、イベントを実施して本当に良かったと思っています。
動画や冊子など様々な手段で、緊急時の対応方法を確認できる時代ではありますが、体験してみなければわからないことも非常に多いと感じました。介護を行うスタッフだけでなく、ご利用者さまも防災への意識は高く、学ぶ姿勢は年齢や環境を問わないことを再確認できました。デイサービスだけではなく他の業態でも、レクリエーションの一環として実施してみるのも良いと思います。
昨今、自然災害が多発しています。
有事に備えるために、スタッフさんが考え事業所としてイベントを実行するという「考動力」が発揮された素晴らしい取組みですね。
吉祥寺デイサービスの皆さん、取材へのご協力ありがとうございました!