特殊詐欺を防ぎ、警察署から表彰!/経堂 訪問介護
2023年9月12日、SOMPOケア経堂 訪問介護の介護職員 笠原 彩加さんがご利用者さまを特殊詐欺から守り、世田谷警察から表彰されました!✨
ご利用者さま宅へ不審な電話・・・そして不審な人物が・・・
2023年8月16日の16時頃、笠原さんはお一人暮らしのご利用者さま(女性/90代)のお宅に、サービス提供のため訪問しました。
玄関に見知らぬ男性がいたのですが、男性は笠原さんの訪問と同時に、携帯電話で話しながら玄関を出ていったそうです。
「銀行の人だよ」とご利用者さまがおっしゃったので、笠原さんも最初は疑いませんでしたが、お掃除のサービス提供中に、詳しくお話を伺ってみることにしました。
ご利用者さまが教えてくださった概要は、以下のとおりです。
・同日15時頃
区からご利用者さまのご自宅に、「8,000円を支払う」と入電。利用銀行を聞かれたので、ご利用者さまは銀行名を答えたそうです。
・15時過ぎ
利用銀行の担当者を名乗る、佐々木さんから入電。ご利用者さまは、電話口で暗証番号や銀行残高をお伝えしてしまいます。
さらに、「このあと自宅に、宮本という担当者がキャッシュカードを取りに行きます」とのこと。
・16時前
宮本さんがご利用者さま宅を訪問。
ご利用者さまが何らかの書類に署名・押印をしたところで、ヘルパーの笠原さんが到着しました。
怪しい!と思ってからの笠原さんの行動
笠原さんはここまでの話を聞いて、だんだんと「やっぱり怪しい!」と思い始めました。
利用銀行の宮本を名乗る男性は、笠原さんと鉢合わせてすぐに出ていき戻ってこない。ご利用者さまに名刺も渡していない。そもそも当日に電話が来て、いきなりキャッシュカードを取りに来るなんてことがあるだろうか・・・
ご利用者さまも、徐々に不安になってきたようです。
・16時20分頃
笠原さんは利用銀行に連絡。佐々木・宮本という担当者はいないことがわかりました。
その後は、すぐに110番!
・17時頃
警察が到着。ご利用者さまに聞き取りをして、警察の方からご家族に連絡。
安全のため、この日ご利用者さまは、近くに住むお孫さま宅に泊まることになりました。
男から「キャッシュカードを渡してください」と言われたところで笠原さんが到着したので、キャッシュカードは渡さずに済み、被害は未然に防ぐことができました!😊
笠原さんにお話を伺いました🎀
初めての体験だったので、驚きました。本当にこんなことがあるんだなと・・・
被害を防ぐことができて、本当によかったです。ご利用者さまからも、「ありがとう。あなたが来てくれてよかった」という言葉を掛けていただきました。
これからも、おかしいと思ったら丁寧にご利用者さまにお話を聞くよう心掛けたいと思います。
でも、実は対応中はかなり慌ててしまっていました^^;
もっとわかりやすい言葉で、落ち着いた対応ができるようにしたいと思います。
管理者の磯﨑さんにも、コメントをいただきました。
笠原さんは偶然その場に居合わせて、よく臨機応変に対応できたと思います。
警察の方によると、特殊詐欺は終わってから通報が来ることが多いので、今回はヘルパーさんがすぐに気づいてくれてよかったとのことでした。
お金のことや、ご自宅への来訪者のことは、なかなかご利用者さまへ聞きづらいことでもありますので、やはり日ごろのコミュニケーションが大切だと、改めて感じています。
世田谷区は高齢者が多く、お一人暮らしの方も多いので、これからも私たちがご利用者さまを守る一助になれればと思います。
特殊詐欺は、皆さんやご利用者さまの身近でも起こるかもしれません。
皆で注意していきましょう!!!